
獣医学類 動物生殖学ユニット 5年山城 真緒さん
体内の機構を学ぶことで点と点がつながりより深く理解することができる
友人たちと誠実に向き合い対話を重ねたことで大きく成長できた
実家が黒毛和牛の繁殖農家であり、物心ついた頃には牛が好きで、父親と一緒に牛の世話をしていました。そこでよく見ていたのが、牛を大事に育てる家族と、治療をしに来てくださる獣医師の姿です。また当時テレビで放送していた、獣の医術師だった母を失った少女が、さまざまな人に出会い成長する姿を描いた『獣の奏者エリン』というアニメが大好きで、その影響もあり獣医師を目指し始めました。酪農も畜産も盛んな北海道で産業動物について学ぶために酪農学園大学を志望し、家族の協力もあって進学することができました。
獣医学類でいろいろと学ぶ中で、印象的だったのが生化学・生理学・繁殖学などの授業です。ただの暗記ではなく、ホルモンや浸透圧など体内の機構を学ぶことで点と点がつながり、より深く理解することができます。自分の体内でもそのような機構が働いているのかと思うと興味深いです。特に「繁殖」という分野は、自分が目指す産業動物業界のこれからを考えたときにとても重要だと感じており、専門的に学ぶために動物生殖学ユニットに入ることを決めました。
獣医学類には全国各地から120人を超える仲間が集まっていて、皆同じ将来を夢見る同志です。頻繁に集まっては一緒にご飯を食べたり、テスト期間やゼミでは1日の半分以上を共に過ごしたりと、まるで家族のような関係です。友人と多くの時間を共にするため、うまくいかないことも、関係性に悩むこともたくさんあります。そんな中でも人と誠実に向き合い対話を重ねたこと、自分を認めてくれる友人と出会えたことで、自身の人間性が大きく成長できたことを実感していますし、これから迎える社会人としての心構えにもつながっています。
本学では二次診療施設である附属動物医療センターで最新の治療も学ぶことができ、獣医師を目指すうえでは最高の環境だと思います。将来は大動物臨床獣医師(NOSAI 就職)として和牛の診療に携わり、日本の畜産現場を支えていきたいです。