
獣医保健看護学類 動物と人の関係学ユニット 4年村里 夏菜さん
動物にも飼い主様にも寄り添える動物看護師になりたい
多様な学びと実践的経験が実務に直結する力になる
幼少の頃から、将来は動物に関わる仕事がしたいと考えていた中で、高校生の時に「動物看護師」という存在を知りました。酪農学園大学の獣医保健看護学類は実習が豊富で、実践を通して動物看護師としての専門的な知識や技術が身につけられると思い、進学先に選びました。
本学類では2年次から1年間、学類で飼われている犬の世話を行う特別実習があります。犬の体調管理や投薬、散歩、シャンプーなど、犬を飼ったことのない学生でもお世話の仕方を基礎から学ぶことができます。爪切りやバリカン、耳掃除といった各犬が苦手としている処置に対して少しずつ慣らしていく「馴化」などの専門的な分野も、学生が主体となって計画を立てて実行していくので、お世話を通じて実践的なノウハウを身につけることができます。
私は現在、動物の行動学を中心に学んでいます。犬のしつけや行動治療をはじめ、「マテ」「フセ」といったコマンドの教え方やトイレトレーニングのやり方、散歩の仕方など、さまざまなスキルを積極的に磨いています。所属している動物行動生態ユニットでは、犬のしつけに関する研究だけでなく、イルカの音声やカエルの音声に関する研究、ゾウの認知に関する研究など対象動物や研究テーマは多岐にわたり、自分の見識を広めることができる魅力的な環境だと思います。
大学病院での行動治療では、実際に飼い主様やその飼い犬と接する機会があります。診察時に配慮すべきポイントや観察方法を学べるだけでなく、診断結果などを飼い主様に理解してもらえるよう適切に伝える作業も、実際の現場だからこそ得られる貴重な経験です。
将来は動物看護師として、動物はもちろん、飼い主様にも寄り添えるような看護がしたいと考えています。大学で学んだことを生かして、この先もたくさん経験を積んで、専門的な知識や技術をさらに磨いていきたいです。