
循環農学類 家畜栄養学研究室 4年 山田 茉衣乃さん
酪農畜産を飼料面から支え、家畜と人の生活向上に貢献していきたい
同じテーマでも複数の視点からの学びを得ることができる
幼い頃から食に興味があり、食に関わることがしたいと考えていました。一番好きな食材の羊肉をもっと普通に食卓に上る肉にしたいという思いがきっかけで、まずは生産について知ろうと思い探したのが、畜産を学べる大学です。飼養頭数や種類が非常に多く、家畜と触れ合いながら畜産の実際を学べる環境に惹かれて、酪農学園大学への進学を決めました。
循環農学類ではまず農業に関する科学的知識を広範に学び、その後自分が興味を持った分野についてより専門的に学ぶ領域へと進んでいきます。専門科目では学類の先生だけではなく、他学類の先生からの講義・実習や、外部講師による講義もあり、同じテーマでも複数の視点からの学びを得ることができます。
入学当初は家畜に対し、広い土地でのびのびと草を食べている姿が素敵だな、と思うだけでした。家畜の飼養についての講義で学びを深め、サークル活動で実際に飼養して経験を積むことで、新たな魅力を感じるようになりました。興味を惹かれたのが、購入した配合飼料を与えるばかりではなく、地域の草資源を生かした自給飼料で育てる放牧肥育です。現在は家畜栄養学研究室で放牧や羊・牛・山羊などの反芻動物の栄養について学び、羊の放牧を取り入れた放牧肥育のテーマで卒業論文に取り組んでいます。
本学は自分でやりたいことに向かって一生懸命になれば、うまくいかなくても頑張りを周りの人が見ていてくれて、困ったときには手を差し伸べてくれる環境です。その中で畜産だけではなく、作物・酪農・農業経済と幅広く学んだ経験が今後に生きると感じています。卒業後は、これからの酪農畜産を飼料面から支え、家畜と人の生活向上に貢献し、「羊肉をテーブルミートに」という思いも実現していきたいです。