獣医師さんや動物、飼い主さんから心から信頼される動物看護師に

伊藤 美希さん

獣医学群 獣医保健看護学類
動物と人の関係学ユニット 4年

伊藤 美希さん
北海道北広島市

 私は子どもの頃から将来、動物とかかわる仕事以外を考えたことがなく、当初は獣医師を目指していました。しかし実際に狭き門であることと、受験期に本学に動物看護科があることを知り、その道も良いなと思い入学を決めました。
 本学で学ぶうちに獣看護のほかにも動物にかかわるいろいろな仕事に興味が湧きました。そこで3年次には卒業後の選択肢が広がる「動物と人の関係学」のユニットに入りました。ユニットでの活動は多岐かつアクティブで、自分の研究以外にも海でイルカの乗船調査をしたり、動物園で象の認知研究の補助をしたりしています。私自身の卒論研究は「セラピー犬におけるC-BARQを用いた適性調査」です。一般的にボランティアでセラピー犬として活動するためには試験に合格する必要があり、「難しそう」「訓練を受けないとダメだろう」と思う飼い主さんがとても多いのが実情です。そのため需要に対して頭数が少ないという現状があります。そこで、実際にセラピー犬として活躍している114頭の犬の飼い主さんに「C-BARQ」という101問のアンケートに答えてもらい、それを統計にかけて共通する因子をピックアップしました。それにより『セラピー犬に向いている犬』がどういう子か簡単な指標が作ることができれば、「もしかしたら受かるかも」と試験を受ける人が増える可能性が高くなります。そうしてセラピー犬の頭数確保に貢献できれば、というのが研究の最終目標です。
 卒業後は動物病院に就職が決まり、獣看護師として働きます。実は1年次から地元の動物病院で3年間アルバイトをしていました。そこではよりリアルな医療現場での実務経験を積むことができ、スキルも身に付いたのは強みだと思います。近く看護資格は国家資格になり、採血やワクチン接種など看護師がする仕事も増えます。その時にしっかりと仕事を任せてもらえる人材になりたいと思います。将来はアルバイト先の看護師長さんのような、技術はもちろん獣医師さんや動物、また飼い主さんからも心から信頼される看護師になりたいなと思います。
伊藤 美希
伊藤 美希
伊藤 美希