同期の仲間たちと新規就農の夢に向かって

植松 大壱さん

農食環境学群 循環農学類
作物栄養学研究室 4年

植松 大壱さん
東京都/調布北高等学校出身

私は非農家出身ですが、新潟の祖父が農家です。子どもの頃から毎年農業の手伝いをしており、循環農業に興味を持ち、本学へ。1年次の健土健民入門実習は牛の臭いも含めてすべてが新鮮で、循環農業を実感しました。
3年次では先生の指導のもと、黒千石大豆の吸水に関する自主論文を書き、「日本調理科学会誌」に掲載されました。これは大豆を水につけるのではなく、濡らしたペーパーの上において吸水させると、色、硬さなどがどのように変化するかを調べたもの。豆ごはんにした時の見た目の良さもわかりました。24時間かかる実験を繰り返し、1年以上かけた成果です。
卒論は、ダンゴムシの糞が作物に与える影響がテーマ。これは土づくりに関係しています。本学は日本各地から学生が集まるので、さまざまな地域の農業を、友人を通して知ることができます。多彩な専門分野の先生方から、学問の垣根を越えて指導も受けられます。農業の話がたくさんでき、こんなに楽しい学生生活はありません。
私はアイスホッケー部で3年次の時にインカレにも出場しました。実は学生結婚をし、子どもが生まれ、留年も経験しています。そんな私を支えてくれたのは、先生方と友人たち。本当に感謝しています。留年したことで「学ぶことの大切さ」が身に沁みました。卒業後は株式会社北海道クボタに入社し、農業機械にかかわる仕事をします。でも、農業の勉強をつづけ、将来は同期の友人たちと循環農業を実践したいですね。本学は勉強やつながりを通じて、大きなスケールで農学が学べる場所です。
植松 大壱
植松 大壱