自分の目と手で確かめる研究の醍醐味を知りました
獣医学群 獣医保健看護学類
動物集中管理研究室 4年
台丸谷 希美さん
北海道稚内市/北海高校出身
私が子供の頃貰い受けた犬は、人見知りをし、何も食べずにいました。接するうちに心を開いてくれたので、「犬はいろいろ考えているんだ」と感じ、それを知りたくなったのが入学のきっかけです。本学では「幸せなしっぽ」という動物ボランティアの運営メンバーの一 人になりました。ここではペットの譲渡会などのイベント開催や、2018年9月の胆振東部地震後のペットの捜索や譲渡に参加しています。
大学1年生で愛犬を亡くした時、何もできない悔しさを感じ、臨床現場に興味を持ちました。所属する研究室の活動が常に附属動物医療センターという臨床現場であるため、これまで学んだことを実際に見て、触れています。犬の鼻の中にできた腫瘍の種類の確定のためにストローを使って鼻の中の細胞を取るのですが、そうした技術にも驚きました。 現場では、動物に全身麻酔をかけている時間の計測や、その時の動物の状態の記録を取るなどし、臨床現場ならではの緊張感とやりがいがあります。
犬の麻酔の際に気管にチューブを入れるのですが、そのチューブの先端についているバルーンの圧が、卒論のテーマです。バルーンには気管をふさぐ役割があります。圧が高すぎると気管を圧迫したり、傷つけたりします。反対に低すぎると、麻酔のガスが外に漏れて大気汚染を引き起こす、動物の分泌液が逆流して誤嚥(ごえん)性肺炎の原因になるなどします。そこで圧のデータを取り、科学的に適切な値を調べています。犬種による違いもあり、難しいのですが、「これは本当に正しいのか?」と疑問を持ち、自分の目と手で確かめていくのは、研究の醍醐味です。また大型動物を含めて、さまざまな動物と触れ合えるのも魅力です。 本学は授業で学んだことを附属動物医療センターで生かせる環境が整い、大学と病院の双方で新しいことを探求できます。その楽しさに夢中になり、大学院進学を目指して勉強しています。動物看護師は国家資格になるので、将来は高度な技術を持つ看護師として臨床現場にかかわりたいと思っています。
大学1年生で愛犬を亡くした時、何もできない悔しさを感じ、臨床現場に興味を持ちました。所属する研究室の活動が常に附属動物医療センターという臨床現場であるため、これまで学んだことを実際に見て、触れています。犬の鼻の中にできた腫瘍の種類の確定のためにストローを使って鼻の中の細胞を取るのですが、そうした技術にも驚きました。 現場では、動物に全身麻酔をかけている時間の計測や、その時の動物の状態の記録を取るなどし、臨床現場ならではの緊張感とやりがいがあります。
犬の麻酔の際に気管にチューブを入れるのですが、そのチューブの先端についているバルーンの圧が、卒論のテーマです。バルーンには気管をふさぐ役割があります。圧が高すぎると気管を圧迫したり、傷つけたりします。反対に低すぎると、麻酔のガスが外に漏れて大気汚染を引き起こす、動物の分泌液が逆流して誤嚥(ごえん)性肺炎の原因になるなどします。そこで圧のデータを取り、科学的に適切な値を調べています。犬種による違いもあり、難しいのですが、「これは本当に正しいのか?」と疑問を持ち、自分の目と手で確かめていくのは、研究の醍醐味です。また大型動物を含めて、さまざまな動物と触れ合えるのも魅力です。 本学は授業で学んだことを附属動物医療センターで生かせる環境が整い、大学と病院の双方で新しいことを探求できます。その楽しさに夢中になり、大学院進学を目指して勉強しています。動物看護師は国家資格になるので、将来は高度な技術を持つ看護師として臨床現場にかかわりたいと思っています。