カンガルー病の原因菌を解明し、獣医師に

真砂 聖令菜さん

獣医学群 獣医学類 5年
獣医細菌学ユニット

真砂 聖令菜さん
東京都/立川高校出身

子どものころからさまざまな動物がいる環境で育ち、動物にかかわる仕事を目指していました。高校時代に愛犬が悪性の乳がんになり、手術も難しいため、生活の質を維持するのが精いっぱいに。頼れるのは獣医師と知り、入学しました。他大学の獣医学生と話してわかったのは、本学は大動物が豊富なこと。大動物の解剖も6人くらいに1頭と密度が大変濃く、教科書だけではわからないことが、目の前で実際にわかります。

3年次に動物園の獣医師を目指すようになり、野生動物の研究ができる獣医細菌学ユニットに。テーマはカンガルー病の原因菌の研究です。この病気は、カンガルーやワラビーのあごが腫れる骨髄炎。涙、鼻水がひどくなって食べられなくなり、死に至ります。原因菌が特定されておらず、より効果的な抗菌剤がなく治療法が確立していないのです。研究は、カンガルーの口の中の粘膜をこすってサンプルを取り、培養して色々な菌を分離するという地道な作業の繰り返し。日本一のカンガルー王国といわれる北九州市のひびき動物ワールドの獣医師との共同研究で、3年がかりで原因菌が見えてきました。

現在は国家試験を目指して勉強中です。将来は動物園の獣医師になりたいと思っています。そのために麻酔銃が撃てるように狩猟免許と、ダイビングの免許を取りました。キャンパスで野鳥やキタキツネが見られるなど野生動物が身近で、実習でも大動物に触れる機会の多い本学は、獣医師になるためには素晴らしい環境だと思います。