伴侶動物・生産動物 ともに幅広く学び、 多角的な視点を養う

村上 美里さん

獣医学群 獣医学類
獣医臨床病理学ユニット 5年

村上 美里さん
愛知県/名古屋市立菊里高等学校

飼い主様にも寄り添うことができる獣医師になるために

実家で飼っていた犬が動物病院にかかった際、素人では分からない症状を判断し治療してくださる先生の姿が強く印象に残りました。それが獣医師という職業に憧れを持つようになったきっかけです。獣医師を目指すなかで、酪農学園大学は伴侶動物・生産動物の両方を幅広く学べることを知りました。子どもの頃から馬が好きで、祖父母宅の近くにある牧場によく馬を見に行っていたこともあり、馬産業の盛んな北海道で獣医学を学べることに魅力を感じ、入学を決めました。
所属している獣医臨床病理学ユニットでは、呼吸器の超音波検査など、牛のエコー診断について研究しています。犬や猫は一匹だけを診る形ですが、群れで活動する牛の場合、個体を診るだけではなく、ほかの牛も同じ病気にかかっていないか診療するなど、群れ単位の健康管理を行います。入学当初はそれほど牛に興味がなかったのですが、群れで管理するという考え方が面白く、今では楽しんで研究しています。授業では馬・中小家畜臨床学が興味深く、もともと好きだった馬の特徴、起こりやすい疾患、それに関する対応・治療法・予防法などを学ぶことができています。馬だけではなくエキゾチックアニマルや野生動物など多種多様な動物種についての授業があり、それぞれの治療法や手術場所、使用薬剤など、伴侶動物と生産動物の両方を深く学ぶため、多角的な視点を養うことができます。どちらの獣医師になりたいか迷っている方にとっては判断材料が多い環境で、じっくりと考えることができると思います。
私は興味がある馬や牛の治療のため、産業動物獣医師になりたいと考えており、国家試験に向けて勉強する日々を送っています。本学では二次診療施設である附属動物医療センターで最新の治療も学ぶことができ、獣医師を目指すうえでは最高の環境だと思います。動物だけではなくその飼い主様にも寄り添うことができる獣医師になるために、これからも頑張っていきます。