自然や動物にこれほど恵まれたキャンパスはない

金枝 花さん

獣医学部 獣医学科
(現・獣医学群 獣医学類)
2014年3月卒業

北海道中央農業共済組合
宗谷南部家畜診療所
金枝 花さん

私は主に酪農家を往診し、子牛の熱や下痢、成牛の乳房炎や蹄病などの治療を行っています。一番印象に残っているのは、首の筋肉が損傷した牛。当初は起立もできませんでしたが、徹底して治療し、農家さんの手厚い看護もあり、私の顔を見ると走って逃げるくらい元気になりました。

実家が酪農家だったため、牛を治していく獣医師に憧れて、酪農学園大学の獣医学部に入学。生産動物外科学ユニットでは、内視鏡での第四胃変位の手術や、蹄病の治療、臍の手術など、さまざまな手術を見ることができ、今でも似たような症例ではその時のメモを見ます。

中小家畜研究会というサークルで、豚の出産から立ちあい、かわいい子豚ちゃんを大きく育て、出荷。育てた豚を加工し、食べてもいました。出産から出荷、食べることで、「かわいい」だけでなく「命の大切さ」や「安心安全なおいしい食品を作る大変さ」も学ぶことができ、農家の大変さも少しは体験できたと思います。

早朝はエゾリスやキタキツネなどの野生動物が歩き、昼間は犬が散歩され、牛は放牧地で寝そべり、運がいいと学内を学生と歩く馬に出会え、少し奥まで見学すると豚や羊やヤギにも触れあえる。自然や動物好きにとって、これほど恵まれた環境のキャンパスはなかなかないと思います。
金枝 花
金枝 花