経験のない事例でも解決方策を導く姿勢がベンチャー企業での仕事に役立っています。

西川 美宇さん

獣医学部 獣医学科(現・獣医学群 獣医学類)
2007年3月卒業

株式会社TOPUバイオ研究所/富山県立大学 代表取締役社長/工学部医薬品工学科 嘱託研究員
西川 美宇さん

私は富山県立大学での基盤技術を事業化して、医薬品や機能性食品開発の支援事業を展開している大学研究員兼ベンチャー企業の経営者です。ラボでの実験や学生指導から、営業活動、企画開発、人材育成など幅広い業務に携わっています。事業内容は、ヒトの薬物代謝酵素を組み込んだ遺伝子組み換え酵母を使って、医薬品や機能性食品開発に重要な代謝物を大量につくる技術を開発し、製薬企業や食品メーカー、大学などに研究用試薬として提供することです。数年前に初めて1人でスイスの大手製薬企業を回り、度胸だけは人一倍あります。

私は在学中に生化学の授業で代謝活性化現象を知り、大変興味を持ちました。大学院の博士課程最終年度に発表した研究会で、富山県立大学の先生に声をかけていただきました。酪農学園大学で多くの友人と恩師に恵まれたことで、高校までとは違うチャレンジングな人格が形成され、今の私があると思います。

また先生方の根気強い指導のおかげで自主性を育むことができ、経験のない事例についても自分なりに解決方策を導く姿勢が、ベンチャー企業での仕事に役立っています。酪農学園大学には、学内外の実習を含め、学生が自ら考える機会が多く存在します。ぜひ無限の可能性にチャレンジしてください。
西川 美宇
西川 美宇