
環境とは、人を取り巻く生態系のこと。守ることも壊すことも人の考え方次第です。だからこそ野生の動植物に対してただ好き嫌いだけではなく、ひとつの命として向き合う姿勢が大切。ある動物がいて、その動物が食べる植物、植物が育つ大地、すべての自然のつながりを理解しなければなりません。本学類では4年間を通して数々のフィールドワークの機会をつくり、複雑な生態系を肌で習得する実践的な学びを行っていきます。そして学生の4人に1人が実習・調査・留学で、アジア、オセアニア、欧米、アフリカに行っているのも本学類の特徴です。環境という広大なフィールドを見通し、自然と共生する社会に貢献するための活きた力が養われます。
学生メッセージ
「好き」が見つかると、自分の世界が広がります。
小さい時から動物が好きで、高校も動物について学べるところを選びました。私の高校には酪農学園大学出身の先生が多く、薦められて北海道に来ました。入学前にオープンキャンパスに行った時は、地元の大阪と比べて自然が多く、広々としてきれいなキャンパスという印象が強かったです。案内していただいた先輩方が優しかったことも良いイメージになりました。入学して野生動物生態研究会というサークルに入りました。大学の近くに野幌森林公園という広大なフィールドがあり、週に1回そこで野生の動植物の観察会を行っています。サークル活動の中で特に野鳥に惹かれるようになり、3年次に野鳥の研究を専門にしている森先生の環境動物学研究室に入りました。森先生は厳しいけれどきちんと見てくれます。野外調査に同行させていただいたのですが、普段とは違う生き物の見方を教わり、楽しく勉強になりました。自然を観察している時が一番楽しいので、実習が多い酪農学園大学で良かったと思います。将来の夢はまだ具体的にはなく、野生動物や自然環境に携わる仕事ができればと考えています。外来種や餌付けなど様々な問題がある中で、野生動物との関わり方を私なりに追求していきたいです。私はこの大学に入って野鳥という好きなものを見つけることができました。興味を持ったものを大切にしたら、自分の世界が広がっていくと思います。
2016年取材
生き物の源になる土壌に興味。将来も研究を続けていきたい。
北海道の大自然で野生動物のことを学びたいと思い、酪農学園大学に入学しました。自分の好きな分野を思いっきり学ぶことができ、話の合う友達もできてここに来て良かったと思っています。3年の間に知識の幅が広がる中で、野生動物から土壌の方へ興味が移り、今は森林の土壌物質循環について研究しています。死んだ生き物が分解され、別の生き物の源として生まれ変わるという、自然全体を対象としたダイナミックなサイクルに惹かれました。普段は主に採取した土壌のサンプルを解析・分析していて、月1〜2回は実際に森に入ってフィールドワークを行っています。将来は研究職について、自分の知的好奇心がくすぐられるような未知のことを研究したいです。そして、その謎を解き明かすことが人や地球環境にプラスになればうれしいです。そのためにはまず大学院に入ることが目標です。私は大学に入るまで高校を中退するなど回り道をしてきたので、これからは自分の見つけた道をまっすぐ歩いていきたいと思っています。酪農学園大学は、一人ひとりの興味を自由に伸ばしていける環境が整っており、自分を成長させられる場所だと思います。伸び伸びとやりたいことをしたい方はぜひ来てください。
2015年取材
好きなことが同じ仲間とフィールドワークを楽しんでいます。
私は水質化学研究室に所属し、河川の水質や底生動物について学んでいます。小さい時から川で遊び、慣れ親しんできたので、その道に進みたいと思いました。ゼミでは洞爺湖や夕張川などフィールドワークが多く、ボートに乗ったり、川に入ったり、実地で様々な体験ができ面白いです。同じことが好きな仲間が集まっているので、刺激を受けることもたくさんあります。将来は河川に関係した職の中で、特に防災に興味があります。2年の時に講習を受けて防災士の資格を取得しました。次は防災に関わりの深い気象予報士の資格を取りたいです。今何ができるのかを考えながら頑張りたいです。
2014年取材
フィールドワークから自分の興味を広げていけます!
小さい頃から動物が好きで、ずっと動物たちに関わって生きていきたいと思っていました。出身は埼玉ですが遠く離れたこの大学を選んだのは、北海道を舞台にした動物の映画を観て憧れを持ったからです。入学してキタキツネを構内で見た時は感激しました。授業もフィールドワークが多いので、とても楽しく身になります。これまでの実習で印象的だったのはライトセンサスといって、夜に野生のシカを数えて生息数を調査するものです。シカを見つけるとうれしくていつの間にか没頭していました。将来は野生動物による農作物の被害等を防ぐ仕事につき、人と動物の懸け橋になることで共存の道を作っていきたいです。
2013年取材
コース紹介
野生動物学コース
野生動物の保護と管理について、北海道を中心としたフィールドで幅広い生態学的なベースに立脚した理論と技術を学ぶ。
生命環境学コース
北海道の森・川・湖・海といった優れた自然資源の保全と利用を題材に、生命圏の物質的・エネルギー的環境に関する理論と技術を学ぶ。
取得可能な資格
[取得可能資格]
必要要件をみたせば卒業と同時に
取得可能な資格です。
- 中学校教諭1種(理科)
- 高等学校教諭1種(理科)
- 食品衛生責任者
[学類でサポートする資格]
- 気象予報士
- 狩猟免許
- 鳥獣管理士
- 防災士
- 猟銃所持許可
- シカ捕獲認証レベルⅠ
- 公害防止管理者
- ビオトープ管理士
- 生物分類技能検定
- 船舶免許
目指す将来 | ●総合コンサルタント(野生動物、自然環境、GIS分野 ほか) ●建設コンサルタント ●野外教育・環境教育 NPO/NGO ●環境保全NPO/NGO/公益財団 ●レンジャー ●青年海外協力隊 ●情報通信 ●薬品メーカー ●製造業(環境分析・計測機器) ●公務員(環境・森林・鳥獣行政 ほか) など |
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ピックアップカリキュラム |
学ぶ好奇心を刺激する授業の一部を紹介します。
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カリキュラム一覧 | 2017年度のカリキュラムです。
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